不真面目で一生懸命にイイカンジ

カメラと溶接と日々の思ったこと

嫁ごめん。。てなった瞬間

 5月、季節外れのインフルエンザを幼稚園か外出先か分からないがもらってしまい、寝込長女と次女。

さらにもらう嫁。

 

俺、一人元気。

 

しまいには一番下の長男まで熱。

 

俺以外全滅です。

 

俺は、別にいーよ。仕事だし。ちょっとぐらい熱とか、鼻水とか、咳とか、仕事で、あー風邪なんですゲホゲホちょっといつもよりも余計使い物にならないかもです~、具合悪いけど仕事に来てます、つらくなったらかえります、もしくはちょっと安静にさせて下いゼェゼェ。。

 

そんな感じになってもオッケ。家に帰ってきても、あー仕事疲れたってゆーか風邪で具合悪いから横になってるーで、一人仕事で疲れてますアピール+風邪だから横になれますよね?俺仕事してきたし。

世のお父さん方、こうじゃないですか?

俺もかつてはそんな感じだったと思います。俺なんか病気になったら一気に病人になるタイプですから。

ごはんもなにもいらない、薬もいらない。だからせめてそっと横にならせて。

 

一人暮らしだったときや実家暮らしでは通用しますよ。

 

でも幼稚園に通うくらいの年齢の子供がいたら、しかも子供が病気、さらにそれをもらって嫁も病気の場合。さらにさらに自分ももらって一家壊滅の場合。おまけに仕事をしてないから疲れてるとか関係ない場合、嫁と自分の状況はイーブンになります。

 

俺は経験しました。去年一年間、会社の連中の空気なんか読まずに就業規則労働基準法にのっとり、男の管理職で初めて育児休暇を取った時の事。

 

まさに一家全滅。

全員熱、咳。

 

しかも俺は仕事してないから疲れてなんかいない。

もぉ~~~う!だるい!!熱でダルイ!!!横になりたい!!!!なんにもしたくない!!!ちょっと、マジ立ってらんない!!!!

 

それは嫁も一緒。

 

しかし、それでも子供たちの飯だ、赤ん坊のおむつだ、抱っこだ、子供らに薬飲ませる、ゴミ捨て、洗濯、掃除、食器の片づけ。

 

もうめっちゃつらい!!!!嫁ももちろん俺に「やってよ!」っと少し強めに言ってくる。そりゃそうだ、俺も働いてねーし。

マジ横になってたいのに、横になってられない。いつもの家庭の業務が待っている。

もう地獄だぁ~。。。。。

子供がいる状況で自分が風邪ひいてめっちゃだるくてつらい状態がこんなにも苦しいとは思わなかった。

 

俺は職場から離れれば、管理職とはいえほぼ24時間責任者みたいなもんだけど、それでも働いてるメンツからは気を使ってなるべく俺にコンタクトを取らないようにはしてくれている。

が、お母さんの場合。24時間、朝も昼も夜もお母さん。しかも0~1歳半くらいまでの乳児がいたらいよいよ24時間のうちにわずかな一人の時間なんてありえん。ほぼ皆無。

そこに言うこと聞かない幼稚園児の子供が幼稚園から帰ってきて、自分の思うままにならない(基本、親が思うような聞き分けのある子どもなんかいるわけなく)苛立ちとやれって言ったことしないし、やらないでほしいことばっかするし、服はぬぎっぱなし、おもちゃ出しっぱなし、飯に文句言って食ったり食わなかったり、眠くなったらぐずって泣き叫んで言うこと聞かないし、ってゆーか、だいたい泣き叫んでクソうるせーし、いっちょまえに怒ったらむくれてふてくされて二回にドスドス音立てて上がっていくのがハラワタ煮えくり返るほどカチンっ!と来て怒鳴り散らすことになるし、しまいにはおしっこ行けって言ってんのに謎にいかないで居間でおしっこを立ちながら漏らしだすし。←今日の一番のポイントはここ。

 

とまぁ、風邪をひいたらただでさえいうことを聞かない子供たちがいるのにそこに追い打ちをかけるように自分も具合悪くて、余計イライラしやすいのに子供らは言うこと聞かなくてもうホント気が狂いそうになる。そんな嫁を見てられない。

 

今日も夜勤明けで帰ってきて、朝ご飯を一緒に食べて、昼ごろにうつろながら目が覚めて横になったまま布団の中でもぞもぞしてたら

 

すさまじい叫びにも聞こえる怒鳴り声が

 

「っっっっっっもぉうううううう!!!!!!!!!!!どうして一回で行かないのっ!!!!!なんで行けって言った時に行かないのっ!!!!あぁぁぁぁっぁぁああぁぁぁぁぁぁぁああああxcっぁぁぁぁぁぁあxっぁ!!!!!!!!」

 

嫁の渾身の心の雄たけびが聞こえてきて、これはやばい!と思って下に降りたら、次女が立ったままおしっこ漏らして泣きながらびっちょびちょで立ち尽くしている。

この次女も謎にトイレに行きたがらなくてひたすら我慢して、結果漏らす、みたいなことがままあって、ここ最近嫁もインフルもらって具合悪くて一番下のちびも熱あって一日中抱っことかで何も出来なくてただでさえイライラしてる時にこの次女。

 

俺は何をするでもなく、嫁の爆発したキレっぷりにどうすりゃいいもんかわからないまま俺も立ち尽くしたままだった。

 

嫁はものすごい顔でさっさとタオルで床拭いて次女を風呂場に連れてっておしっこ洗い流して、タオルも洗い流して、戻ってきて床をアルコールスプレーで拭いて、ソファーで横になって毛布かぶってうずくまってた。そして泣いてた(たぶん、ソファーから立ち上がった時の目を見たらそんな感じ)。

 

ホントに”発狂”というか、気がふれた奴の爆発というか、感情の噴火というか、そんな気が狂いそうになる毎日を送っているんだなと想像した時、この嫁の気が正気でなくなってしまうのをこらえるストレスと、24時間自分の時間がないストレスと、なんとも形容しがたい気持ちっつーか、感情っつーか、激情っつーか、そんな気持ちと、子供にやさしくありたい葛藤と、でも子供に暴力をふるう行き過ぎた躾がもたらす虐待みたいなことをする親の気持ちがわからないでもないこの現状とが今の嫁を苦しめてるのか、思いつめさせてるのか、ホント心の病気になってしまわないか心配だ。

 

そんな嫁に対して、この俺。今回はインフルだから俺は一度もインフルにかかったことが無い。俺だけ家族の中で元気。今日は昼間に職場の人が車のシートを俺が持って余してるレカロのセミバケに変えたいって来てシートレールの加工して3時間くらいで終わって見送って、家に入ったら全員寝てて一番下のちびがフガフガ言ってぐずりだしたときに嫁が眠すぎ満開で「ちょ、抱っこできる?」

 

全然出来るわ。あんたこんな毎日を過ごしてんだから、数時間一番下のちびを抱っこしてあやしとくぐらいは全然やりますよ。ゆっくり寝てておくんな!そんな気持ちでありました。

 

2時間は抱っこしていただろうか。夕方、長女が目を覚まし、嫁も起き、次女も起きて、俺はアイスを買いに行って、夜飯、風呂、就寝。

そんな一日。

 

ホントはもっとやりたいことやしなきゃいけないことがあったんだけど、具合が悪い家族全員の、ってゆーか、せめて嫁の負担を減らせられるようにしてあげて、嫁の気持ちを少しでも開放っつーか、気楽なひと時を過ごせるようにすることができれば。そんな気持ちで今日を終えた。

 

子供が欲しかったし、子供が出来てうれしかったし、子供といたらうるせーしうざいけど微笑ましいことがグッと増えてはいるんだけど、ふと嫁としゃべってて子供がいなかったらどれほど俺らは自由だろうね、そんな話をたまにする。

どれだけ2人の生活で自由気ままに、何にもとらわれることなく、もしかしたら収入にもとらわれる事なく、色んな国に旅行行って、おいしい物を毎月給料が無くなるまで食べ歩いて、欲しい物は買って揃えて、乗りたい車に乗って、TVで見たスゲー景色のトコ行って、そんな想像をしだしたらキリが無いくらい違う人生になってたんじゃないかなと思って互いに話すことがある。

 

子供がいる今の現状はこれはこれで自分たちが望んでいたことであって、過去の自分たちが選んで今があるんだけど、もしも子育てがこんなに大変だと事前に知っていたら、”子供かわいい”が免罪符で子供がいるだけで幸せ、現実にはそんな甘くない子供がいる生活が決して幸せってわけじゃないって知っていたら、子供がいるせいで身軽に動けなくなってしまうのがどれほどのものなのか知っていたら、そんな無い物ねだりの”もしも俺が本気出して勉強をちゃんとしたら東大だって、、、、”みたいな空想の話でしかないが、人生はやり直せないということを今日の嫁との会話でグサっと来るものがあった。

 

人生はもう後戻りはできない、やり直せない(このやり直せないは再出発出来ないという意味ではなく、20代、30代は子育てで消耗してしまうもったいない期間になってしまい、本当は子供がいなければもっと違う二人の人生になったんじゃないかという意味)

 

今の一番したのちびが20歳になったとき、俺は52歳、嫁54歳。

うーん。子育てを早く終わらせた方がいいのか。

それともなるべく2人の生活を目一杯楽しんでから、40代になってそろそろ子供でも、と思ってから子育て終えて還暦迎えて、そんなのもよかったのかな。

 

バランスかなぁ。親と自分でいることの境界線みたいな。子供にとらわれる、子供がいないことにとらわれる。そんなバランスがまだ不安定なのかなぁ。親である理想と現実と自己中心的な人生を歩みたい理想と現実の乖離みたいな。

 

でも、子供がいる人生は素晴らしいとか、そんなキレイごとなんか言うつもりはない。もう言うこときかない時とかはほんとむかついて子育てなんかほっぽりだしたいし、数時間おきに腹立つしだけど、口元が緩んでしまうような微笑ましい瞬間もあるし、子供は、いたらいたでいいし、いなくてもいいのかもしれない。

人生は正解がない。教わるモノでもない。経験しないとわからないもんだ。

子供がいる人生、いない人生、出来ない人生、自由、理想、現実。子供がいるから身動き取れないなんてタダ自分で自分を束縛して”自由じゃない、何もできない”って思い込んでいるだけでホントはもっと自由にやれるのかもしれない。子供がいる事にもっともじみた理由つけてホントはいてもいなくてもただ収入がとかせっかく建てた家が、とか言ってほんとは仕事辞めてしまうことも家を手放してしまうことも海外に飛び出してしまうこともビビッて一歩踏み出すことが出来ないだけなのかもしれない。

 

もっと自由になれたら。考えも行動も。

 

まだまだだなぁ。

 

そんなことを思いめぐらす今日だった。

 

今日の写真。

 

次女が漏らした後始末で拭いたタオルたち

 

 

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 PENTAX K-30 

INDUSTER50mm f3.5

 

 

 

夕方アイスを買いに行ったときに散り始めていた桜

 

 

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PENTAX K-30

 INDUSTER 50mm f3.5

 

 

 

もう、夏は目の前だけどまだまだ寒い5月中旬

 

俺、嫁、共にまだまだ人生、修行の身。

ただ嫁の負担やストレスを減らせてやれたらなぁ。

 

仕事、いよいよ考えるか。